4週間デンマークから離れ、ノルウェーのスタバンゲルとオスロ、スウェーデンのストックホルム、フィンランドのヘルシンキを回ってきました
スタバンゲルではWorkawayを利用し3週間、残りの1週間で北欧の3首都を巡りました
今回はその1週間の旅で特によかった観光スポットをまとめてみます
オスロは見所少なめ
ノルウェーの首都、オスロでの滞在は一泊だけにしました
その理由は2つ
1、物価が異様に高い
ノルウェーは物価の高いと言われる北欧諸国の中でも特に高く、滞在費がバカにならないのは明白でした
一人で食べるランチに2000円もかけられません
2、調べてもあまり見所がなかった
実際、2日目の後半はオペラハウスのベンチに座って、ストックホルム行きバスの時間になるまで本を読んで過ごしていたので、一泊で正解だったと思います
今回は観光名所のオペラハウス、王宮、大聖堂の3つだけに向かい、残りの時間は家具やインテリアのショップをみて回りました
オスロのオペラハウスがよかった
オスロに来たら是非行って欲しいのがオペラハウスです
建築が好きな人はもちろん、あまり興味がない人でもそのスケールに圧倒されること間違いなしです
正面の広場から続く勾配を上った先はルーフトップになっていて、ここからはオスロの海岸線と街並みを一望できるようになっています
ハイキングをするようにこの建築によってできた地形を散策し、自分の気に入った場所に腰を下ろし、一息つきながら行き交う人々やここで過ごす人たちをぼんやり眺めてみるのも面白いと思います
個人的にはオスロは通過点でいいかなという印象です
ノルウェーにはフィヨルドでできた雄大な自然を目的に行くのがベストです
見所たくさん、ストックホルム
夜行バスでオスロから乗り換えなしでストックホルムへ
早朝に到着し2泊したのち夜のフェリーでフィンランドへ向かったのでほぼ3日間滞在しました
ストックホルムはただ街を散策するだけでも美しい街並みに飽きることがありません
北欧への旅行を考えている方がもしいれば、ストックホルムへ行けば間違い無いと言い切れます
Stockholm Passが便利
見所も多く迷ってしまうという人には、Stockholm Passという様々な観光地を網羅したチケットが便利です
これを使うと効率的に、時間とお金を節約して旅行が楽しめます
私は24時間有効なPassを買って観光してました
このチケットには公共交通機関は含まれませんが、Hip-on Hip-offという市内を循環するバスとフェリーが利用できるので、移動の心配も必要ありません
一つ注意したいのが、週末になるとこのHip-on Hip-offバスが混みすぎてなかなかやってこなかったり、来ても満員で乗せてもらえないことがあるので、可能な限り平日に利用するのをオススメします
Drottningholm Slottがよかった
特に印象的だったのがDrottningholm Slottという世界遺産にも登録されている王宮で、
ストックホルム市庁舎のすぐ近くから出るボートで約1時間かけて向かいます
Stockholm Passを利用すれば、行きはチケットに印字されている指定された時間のフェリー、帰りはそのチケットさえあればどの時間帯のボートにも乗ることができるため、時間の許す限り王宮とその広大な庭園を楽しむことができます
王宮はその装飾と美術品の美しさが魅力です
余白恐怖症とも言えるくらいに装飾で埋め尽くされた室内、至る所に置かれた美術品や調度品の数々をみると、当時の職人たちがどれだけの途方もない時間と手間をかけたのか想像もできないくらいです
日本的な余白に美を求める感覚とは対極とも言える空間には訪れる価値があると思います
また王宮の側には、バロック、イギリス様式の2つの庭園があるので、バロック庭園とは好対照なイギリス庭園の芝生の上に腰掛け、持参したランチパックを食べながらのんびりと過ごすのがオススメです
建築が好きな方にオススメ、ヘルシンキ
ストックホルムからフェリーでTurkuという港町へ、そこからバスに乗り換えヘルシンキに向かいました
フィンランドの生んだ建築家 Alvar Aalto(以下アールト)の建築を体験するためというのが一番大きな目的でしたが、実際に訪れてみると、アールト以外にも多くの現代建築があり、ヘルシンキは建築に興味がある方には特に魅力的だと感じました
Day ticketが便利
ヘルシンキを旅行する場合、全ての公共交通機関で共通して使えるDay ticketがオススメです
トラムやバスを利用する場合、運転手から直接チケット購入すると手数料が取られてしまい、かなり割高になります(例:シングルチケット2.8€→4.0€)
しかも中心部からすこし離れるとチケットの券売機がなかなか見つかりません
煩わしさを考えると、何も心配せずに乗れるDay ticketは強い味方になるはずです
チケットにはゾーンごとに種類がありますが、一番安いもので市内のほとんどをカバーできます
初回使用時からカウントが始まるので、事前にキオスクなどで購入しておいて準備しておくほうがいいです
Central library Oodiがよかった
中央駅から歩いていける場所に、正面入り口には流線型の壁面を持ち、屋根は波打つようなデザインが印象的なひときわ目立つ巨大建築物があります
それが2018年年末に完成したばかりのCentral library Oodiです
中央図書館という名前を冠してはいますが、ここは既存の図書館という概念にとらわれない様々な機能を持っていました
実際に行ってみて館内を見て歩いてもらうのが一番なのですが、個人的に驚いたことを箇条書きします
- 3Dプリンター、レーザーカッターなどの設備が使えるファブラボがある
- 作曲用の個室など様々な用途に合わせたワークスペースが設けられている
- ネットゲーム用のゲームルームがある(子供達がFortniteやってました)
- PS4とVRゴーグルで遊べる部屋がある
- コンセプトが「みんなのリビングルーム」だけあって3Fの図書館も割と賑やかで、子供も大人も大空間で一緒に過ごしている感覚
- テラスやオープンスペースが非常に大きく、椅子やソファの種類も数も充実している
- トイレに男女の差がなく全て個室で仕切られている
国が変われば図書館という概念も変わる面白い事例だと思います
ぜひヘルシンキを訪れる際は、足を運んでみてください
ヘルシンキのOodi以外の建築
今回の旅で訪れた中で、ヘルシンキのオススメの建築をまとめておきます
アールト自邸とスタジオアールト
アールトがなくなるまで暮らした自邸と彼の建築事務所がガイド付きツアーで見学可能です
アメリカ人建築家 Steven Holl 設計の美術館 キアズマ
岩の教会-テンペリアウキオ教会-と木の教会-カンピ礼拝堂-
建てられた年代こそ違いますが、建物自体の構造はよく似ており、それだけに岩の持つ荒々しさと木の持つ繊細さの違いがとても際立っていて比べてみると面白いです
1週間で3都市かなり駆け足でしたが、思ったより充実して色々巡ることができました
何かの参考になれば幸いです