個人もしくは少人数で物作りを新たに始め、サービス、製品を世に提供する上で避けては通れないのが資金調達
以前であれば、選択肢として、銀行からの借り入れ、投資家からの出資、もしくは親族や友人からの協力等、人的なリソースが乏しい個人にとって、新規に事業を始めるのは今以上に厳しいものであったと思います
しかし現在ではさまざまなシステムが地理的、人的なディスアドバンテージを減らしてくれるようになりました
そのなかで、いまではもうそれほど真新しくなくなった“クラウドファンディング”という資金調達方法に関心を寄せています
それはいままで資金調達が困難だった私ような個人に一つの選択肢と機会を与えてくる可能性があるからです
クラウドファンディングの種類
まずはクラウドファンディング(以下CF)にはいくつか種類があります
寄付型、購入型、金融型の大きく3つです
ものやサービスを提供することを目標とする場合、購入型のCFを利用することが想定できます
なので、この購入型CFについて調べていきます
クラウドファンディングがもたらすもの
購入型CFの特徴について、Chris Andersonは自身の著作MAKERSでこのように記述しています
– 新しい資金調達の手段もまた、新たな投資家の層を生み出した。彼らは企業への投資家ではなく、製品への投資家であり、もっと正確にいうならば、 「製品アイデア」への投資家である。そうした投資家はお金による見返りよりも、製品そのものによる見返りを求める。彼らは実際に製品を受け取ること(寄付額が大きければ)もあれば、製品を世に送り出すことに貢献したという心理的な見返りを得ることもある。
MAKERS – 21世紀の産業革命が始まる by Chris Anderson
またMAKERSによれば大きく3つのメリットがあります
1. アーリーステージでの資金獲得
一般的な資金調達では、商品開発、設備、部品の購入、製造のコストが当然売り上げを得る前にかかることになり、借金を背負います。
それに比べて、CF
であれば、売り上げを事前に受け取ることができるため必要な場面で資金が存在することになります
2. コミュニティ形成とマーケティング
出資者はお金ではなく、製品アイデアそしてそのアイデアが世に出ることそれ自体を見返りに考えています
そのなかで、実現する前のプロジェクトに資金を提供するということは先行予約、割引を受ける以上の意味を持ちます
プロジェクト自体やその実現に向けて奮闘する姿に共感し応援してくれる人の輪がコミュニティとなり、プロジェクトの評判を押し広げてもらえるようになります
そしてこのコミュニティ形成が実現できれば、これがマーケティングになりより広い範囲の人々にアイデアを知ってもらうことが可能です
3. 市場調査
新事業を始める際、本当に自分のアイデアが市場に受け入れられるのか、必要とされるのか、それがいちばんの懸案事項であり、不透明な部分です
それを製品化前にテストすることができることが可能です
つまり、目標額に未達の場合は、そもそも市場のニーズが大きくない、もしくはアイデアに穴があるなど、改善、撤退を検討する必要があるということが、明確になります
これで、事前にリスク回避ができます
クラウドファンディングの成否
この二つのサイトを参考にみてみるといろいろわかることがありました
クラウドファンディングを成功させるために押さえておきたい3つのポイント
“ CFプロジェクト成功の鍵は、「最初と最後の盛り上げ」「3分の1の法則」と言われています。”
出典元 : クラウドファンディング成功の鍵を握る「3分の1の法則」とは | DIAMOND ONLINE
“ − プロジェクトを成功させる為に重要なことは、「身近な方から愛される」ことが重要なのです。– ポイントは、クラウドファンディングの支援が「信頼の可視化」だということです。”
出典元 : クラウドファンディングを成功させるために押さえておきたい3つのポイント | Ready for
“ 公開から5日以内に目標金額に対して10%の支援が入っていた場合。
そのプロジェクトの成功率は約70%公開から5日以内に目標金額に対して20%以上の支援が入っていた場合
出典元 : クラウドファンディングを成功させるために押さえておきたい3つのポイント | Ready for
そのプロジェクトの成功率は約90% ”
詳しい内容に関しては参照していただくとわかりやすいと思います
2つのサイトを読む限り、CFの成功の可否は事前の準備にかかっているということがわかります
上記のサイトにもあるように、CFが信頼の可視化の装置だとすると、その信頼をプロジェクトの公開前にどれだけ積み上げておくかが非常に大事です
そして公開後、早期のうちにその積み上げてきた信頼をCFというプラットフォーム上に支援という形で可視化します
そして支援額はプロジェクトへの潜在的なニーズに対して信頼を得るきっかけとなり、より多くの人からの支援を得る正のスパイラルに巻き込む、これが成功への道のようです
クラウドファンディングについて現段階で調べた分をまとめてみました
今後また情報を追加していきます