家具のD2Cモデルを考えています

前回に引き続き、D2Cというビジネスモデルについて書きたいと思います

以前の記事で、D2Cを下記のようにまとめました

  • D2CとはDirect to Consumerの略でビジネスモデルを指す
  • ECとSNSを活用する事で広告費、中間マージン、家賃などのコストを無くし、高価値の商品を生み出すことを実現するビジネスモデル

家具にこのビジネスモデルを採用することのメリットとデメリットについて書いていきたいと思います

家具はなぜ高いのか

まず家具が高い理由を考えてみました

理由は3つ

1つ目は小売店に頼った販売方式

2つ目は倉庫の管理費

3つ目は商品数の多さ

だと考えています

小売店に頼った販売方式

家具は小売店を通して売ることが一般的で、その場合約5割の手数料が掛かっています

つまり販売価格に対して半分が小売店、もう半分がブランドの取り分になるということです

5割というとすごく大きく感じるかもしれませんが、売り場に占める家具の体積は大きく、商品の流動性を考えると小売店としてもリスクが高いのが理由です

またブランド側としても自力で各エリアに店舗を出して、ショールームを構えることが不可能なので、小売店に頼らざるをえません

倉庫の管理費

家具は組み立てた状態で保管されていることが一般的なため、保管する面積も大きくなります

そのコストが販売価格に上乗せされています

商品数の多さ

インテリアブランドにとってトータルで室内空間を提案できるというのは、顧客1組あたりの単価を上げることができるため大きな利点に考えられています

椅子、テーブル、ソファ、照明…多くのバリエーション、商品数を用意することでそれに応えようとしています

しかし顧客のニーズを掴み売れる商品ばかりを生み出し続けることは容易ではありません

結果、売れない商品にかかるさまざまなコストは販売価格で回収されます

このように一般的な家具の売り方ではさまざまなコストが販売価格を上げる原因になったいることがわかっていただけたと思います

家具のD2Cモデルのメリット

もし仮に理想的なD2Cモデルが家具で構築できたとすると3つの要因はどう変わってくるでしょうか

WEB専売の販売方式

D2Cモデルでは、販売はSNSを活用したコミュニティ形成を軸にマーケティングを行い、小売り店を通さないWEBでの販売によってコストを削減しています

そのため小売店に対してかかる高額な手数料を販売価格に乗せる必要をなくすことが可能になります

在庫を持たなくてすむ

小売店、自社ショールームなど自店舗での販売を中心とする場合、あらゆる顧客に対応できるようさまざまな商品を揃えておく必要があります

WEB専売、そして受注生産とする事で在庫の管理をなくす事が可能になります

商品数を絞ったラインナップ

余分な仲介を挟むことなく顧客と直接やりとりをする事で、データを集積し、商品の改良、新商品の開発をより正確に行えるメリットがあります

また顧客との密接な関係が製品やブランドの価値となるため、不特定多数の大衆向けの製品を作る必要がなく、製品数を絞った展開が可能になります

D2Cモデルを家具に採用することは多くのメリットがあります

しかしその一方で、実際にブランド立ち上げに際し、課題になりそうなことは何が考えられるでしょうか

家具のD2Cの課題

大きく2つあると考えています

1つ目、実物を見たいニーズを無視できない

2つ目、受注生産にかかる時間とコスト

実物を見たいニーズを無視できない

家具は、高価な買い物です

多くの人が実物を見て、質感、印象、品質さまざな要素を確認した上で買いたいはずです

これはすでに成功を収めているD2Cのアパレルやコスメブランドでも同じではありますが、家具は買い替えが頻繁に起きないため、この課題は大きいと思っています

ネット上でしか見られず、実際に届いたら予想していたものと違うということが起きてはせっかく数あるブランドのなかから選んでいただいた意味がありません

オランダの家具ブランド Vanvrienden(https://www.vanvrienden.com)では購入した顧客の個人宅をショールームとして登録してもらっており、こうした大胆な試みが必要になるかもしれません

受注生産にかかる時間とコスト

完全に受注生産にした場合、一から作るのであれば工程数の多い家具では届けるまで多くの時間を要しますし、受注の度に発注していてはコストも上がってしまいます

また時間の短縮のためにパーツの状態でメーカーに保存すればそのコストは製造原価を押し上げます

時間と価格のバランスを取り、納得してもらえるシステムを構築する必要があります

まとめ

現状の家具業界の課題 – 小売店に頼った販売倉庫の管理費商品数の多さ

D2Cのメリット – 上記の課題を解決することで、品質に対する販売価格を下げられる

今後の課題 – 実物を見る機会をどう作るか受注生産の時間とコスト

家具には多くの課題があり、そのコストを消費者が負担しています

D2Cモデルはその多くを解決し、消費者の持つ家具に対する不満を取り除くことができるのではと考えています

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA