センスを磨くということ

-センスを磨く-
何かものを生み出す、クリエイティビティを求められることに接しているとよく見聞きするこの言葉ですが、簡単なようでなかなか実態のつかみづらいものです
数値化できるものでもなく、絶対の解があるものでもなく、しかし確実に存在するもの
どうせなら身につけておきたいものです

センスを磨くにはどうするのがいいのか、自分なりに考えをまとめてみたいと思います

センスとは

まずセンスとはなんなんでしょうか
色々な解釈はあると思いますが、個人的には、バックグラウンドや環境や思想などなど色々な要素が組み合わさって出来上がったある集団に存在する共通の「これっていいよね」を理解する能力だと思います
なのでセンスがいいにも色々な種類が存在することになります

これが本当に興味深いもので、ファッションの変遷を見ればわかりますが、80sのロックスターのヘアスタイルは当時最高にかっこよかったはずですが、今見ればなかなかダサいです

このように他の集団からみればまったくそのセンスを理解されない可能性があるのがセンスの面白いところだと思います

センスを磨くために

センスを磨く方法として何が考えられるでしょうか

本物に触れる

まずはとてもシンプルな方法で、たくさんの”本物”を見て、触れて、食べて、経験することです
家具職人として働いていていたときに、社長から、
「そのむかし、骨董品店の後継は幼いときから、一級品を見て育てられる
本当に良いとされる一級品の真贋を見分けられるようになるためだ」
という話を聞きました
これは骨董品を愛好する集団内の共通のいいねを正しく理解する嗅覚を身につけるための訓練と言えると思います
つまりは本物、いいものに積極的に触れる機会を作るということが大事だということになります

ではinstagramのタイムラインに流れてくるたくさんの写真をただ眺めていればそれだけでセンスが磨けるのかというとそれは難しいでしょう

センスはその理解に比例するものだと思います

SNSそれ自体の情報量に勝るものはないですが、その一方で写真一枚から得られる情報量には限界があります
私がお勧めするのは、ファッションブランドやインテリアのショップ、百貨店に行って様々な良いとされているものを見て、触れてみる、そして安物や粗悪なものとの違いそして、その集団にあるはずの共通のいいねを理解してみることです

何か創作してみる

次に考えられるのは、その理解を元に自分で何かを作ってみることです
完璧なものを作る必要はないです
なんでもいいので手を動かしてみる
そうすると思ったほど、自分が好きなものに近づかないことがわかるはずです
そこから試行錯誤してなにが違うのか、どうしたら近づけるのかを考えること、これがまた理解を深めてくれるはずです

ものづくり関わるものとして

センスを磨く方法として、たくさんの本物に触れて理解力を深めること、そしてそこからなにかを創作してみるということをあげました

家具の職人としてもう一つセンスを磨く方法として言えると思うのが、その本物を自分の手で作り上げてしまうという方法です

私は職人としてデンマークのミッドセンチュリーの家具や日本高級家具ブランドに関わる機会を得ました
そうした経験のおかげで木工や縫製や造形への理解が深まり、結果としてセンスが養われることになったと思っています
これはなかなか簡単にはできませんが、個人的にはもっとも効果的な方法の一つだと思っています
作り手として本物に関われば、前述の方法を2つ同時にこなすことになるからです

実際に1/1の本物を作ることは私のように機会に恵まれないと難しいと思います
ですが、例えば好きなイラストレーターの作品を模写したり、建築の図面をトレースしてみたり、インテリアのパースをスケッチしてみたりそれぞれに合った方法を模索してみるのがいいでしょう

センスを磨くのまとめ

センスとはある集団に存在する共通いいねの理解力
センスを磨くには本物をたくさん見て、理解しようと努力をしてみること
そのためには実際にたくさんの本物に触れる機会を自分で作る
そしてその理解を実際にアウトプットして自分の理解を確かめる
実際に本物を作る側に回ってみるという方法もある

私は全然未熟な身ですが、少しずつ前進していきたいと思っています
数年単位で振り返ってみると確実に嗜好が変わっていると思うので、時系列に自分が好きなものをまとめておくとあとで面白いと思います

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